社員インタビュー 高品質な製品を
顧客の手に届ける
需要と供給の調整役サプライチェーンマネジメント

Profile 職種 サプライチェーンマネジメント
入社 2015年
出身 情報コミュニケーション学部

就職活動ではメーカーを中心に検討する中、ルネサス エレクトロニクスの半導体製品がさまざまな製品に使われていることを知って入社を志す。現在、サプライチェーンマネジメント(SCM)本部にて、アナログ&パワーデバイス製品の生産・出荷業務に携わっている。

ルネサス入社まで ルネサスは、自信を持って自社製品を薦められる会社だった

ルネサス入社までルネサス入社まで

就職活動中は営業職に就くつもりで、食品や文具、スポーツ用品など、ものづくりを行うさまざまなメーカーを中心に検討しておりました。とにかく、自分が自信を持って顧客に自社製品を薦められるような会社で働きたいと思っていたのです。

そうした中、ルネサスの半導体製品が家電製品やパソコン、自動車、産業用ロボットなど、幅広い業界や用途に使用されていることを知って興味を惹かれ、入社を希望しました。

入社後に配属された部門では、サプライチェーン業務に携わっています。顧客からの需要と供給を管理し、生産計画・在庫計画の立案および管理を行うことが主な仕事内容です。

仕事のやりがい 困難な課題も社内の連携でクリアしていく

顧客の「この月にこれだけの数量の製品が欲しい」という所要状況は週・月・年単位でいただくのですが、顧客の所要変動に応じて「出荷数を増やしてほしい」「もっと早く出荷して欲しい」といった納期調整の要望が頻繁に上がります。ところが、半導体製品はリードタイム(製造から出荷までに必要な期間)が3〜4カ月と一般的なほかの製品よりも長いため、数量増や期間短縮などの急な依頼に応えるのは困難です。

本来ならば「できません」とお断りするところですが、そこを何とかするのが私たちの腕の見せどころです。

とはいえ、短納期に間に合わせる魔法のようなテクニックはありません。関連部門と「チーム」となり、調整や交渉を行うことが主な手段です。
例えば、生産管理部門の担当者に工場のライン入れ替えを依頼して供給したい製品の生産量を増やす、営業担当者に納期を延ばすことができるか妥協点の検討を依頼するといった対応を行います。まずは関連部門と情報交換を行い、お互いの状況を理解した上でゴールに向かって連携を取っていきます。問題解決のために、迅速かつ最適なオペレーションを行うことが大切になります。このように、いろいろな方の協力があってこそ成り立つ業務です。

問題解決のために、迅速かつ最適なオペレーションを行うことが大切になります。問題解決のために、迅速かつ最適なオペレーションを行うことが大切になります。

問題解決のために、
迅速かつ最適なオペレーションを
行うことが大切になります。

仕事のやりがい 大事なのは「コミュニケーション能力」

仕事のやりがい

こうした交渉の場で大事なのは、相手の話をよく聞くことだと先輩方から教わっています。「何とかしてください」というお願いの一点張りではまとまりません。そこで相手との会話に集中し、その中から妥協点につながるようなヒントを見つける必要があるのです。私自身、それが問題なくできているかといえば自信はありませんが、意識することがとても重要だと思っています。

実際、メールのやりとりだけでは進まなかった話が、電話で話すことよってスムーズに進むこともよくあります。過去には、調整点を見出すために思い切って生産管理部門のある工場に出張し、いわば直談判する形で担当者に調整をお願いした経験もあります。

何度にもわたるやりとりの末、顧客の要求に応えられた際の達成感は大きいです。ある年末には、無事調整できた国内案件の営業担当者から「素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございます」というお礼のメールを受け取り、心の中でガッツポーズを取りました。

交渉事がとても多く、営業と現場の板挟みに悩むこともあります。それでも、経験を重ねて知識を増やし、さまざまな方々と協力しながら業務を進める中で、次第に成長することができたと感じています。人としてもたくましくなったと思います。

仕事のやりがい

今後の目標 経験値を積み、先輩として新入社員をサポートする

今後の目標

前述したように、この業務は経験がものを言いますが、毎年同じ状況ということはありません。顧客の要望にただ応えるだけではなく、トラブルを防ぐためのオペレーションを行うことができるようになるのが今の目標です。そのためには、関わる部門のことをよく理解しておく必要があります。例えば顧客へ通常10個納品していた製品が、急に100個納品するよう依頼があった場合、そのまま生産部門へ伝えるのではなく、まず自分で数が増えた理由を確認します。そうすることで、依頼時に数字の理由を合わせて伝えることができ、生産部門側でも納得して次の手立てを考えることができるのです。

また、今は新入社員のサポートも行っています。基本的には毎日会話をし、新入社員自身の言葉で状況を話してもらいながら、課題解決や実務の割り振りを行います。結果のみで判断せず、過程を確認しながら進めるように気をつけています。

ルネサスで感じるのは、部門や立場は違ってもお互いを尊敬しながら仕事を進める社風です。私もそれを後輩に伝えられるようなコミュニケーションを心がけていきたいと思います。

1日のスケジュール例

Daily schedule

  • 09:00出勤
  • 10:00製品の出荷指示・フライト手配
  • 11:00営業部門と納期打ち合わせ
  • 12:00ランチ
  • 13:00生産部門と生産打ち合わせ
  • 14:00新入社員とのコミュニケーション(OJT中)
  • 14:30納期依頼案件対応
  • 17:45退勤
社員インタビュー

海外の顧客がおよそ6割にのぼるため、航空便の手配は重要な業務のひとつです。フライトは週単位で動いているため、手配が遅れると配達が翌週になり、納品が1週間遅れることになります。こうした業務の大事なコツも、優しい先輩方から教わったことです。私も、同じ部門に配属された新入社員に対して、できるだけ丁寧に伝えるようにしています。