半導体で5年先の次世代カーの可能性を開く、 未来へつながる仕事

大学では経済学部を専攻し、ゼミでは「半導体産業の経済効果」をテーマに研究に取り組んでいました。半導体を扱う企業がいくつもある中で、ルネサスはグローバルに展開しており、世界的に大きな影響力を持つ企業であることに興味を持ちました。また、当時、日本企業の形態としては内製が一般的であり、問題視されている点があったのですが、ルネサスは内製と外製を使い分けて事業を行っています。その点にも興味を惹かれ、「ルネサスを内側から見てみたい」と思ったのが志望動機でした。

就職活動で複数の企業と接する中で、自分の気持ちが大きく動いたのは面接です。ルネサスの面接官の方が話していた「ルネサスでは性別に関係なくキャリアを積むことができる」という言葉が強く印象に残りました。実際に先輩社員と話をしていてもそのことが感じられました。就職活動の結果、何社か内定をいただきましたが、主体性を持って働く自分の将来像が見えたルネサスへ入社を決めました。

新入社員研修を経て、最初に配属されたのはSCM部門でした。営業と工場の橋渡しのような役割を担う部門で、先の需要を見越した毎月の生産量の決定、期日までに製品をデリバリーするための調整などが業務内容です。ここでのOJTを通じて製品を作る全体の流れを理解できました。その後、現在のセールス部門に異動となり営業担当として勤務しています。現在は上司に指導を仰ぎながら新しい業務を覚えているところです。

仕事では主に、2輪・4輪向けのMCU販売拡大業務に携わっています。具体的には、商社を通じて顧客から「新発売する車に搭載するため、こういった機能の半導体を探している」という打診を受け、その要望に対して最適な提案を行う業務です。案件は長期にわたるため進捗確認が必要で、毎月商談会議を開催します。商社と協議し、何か問題があれば上司に相談して今後の進め方を改善し、新たなスケジュールなどをアップデートして進めます。

製品により異なりますが、車載半導体の場合はおおよそ4〜5年先に発売される商品へ搭載されることが多いです。私が関わった製品が採用された車も5年後に販売される見通しです。その車が世の中を走っている未来を考えると心が躍りますし、やりがいのある仕事だと感じています。

営業の職に就いてからは、研修期間に比べて担当することが格段に増えました。前述の商談会議以外にも、価格申請、契約書の発行手続き、売上計画の作成、Forecast精査、環境調査など、営業担当が関わる範囲は多岐にわたります。入社時は、営業の知識も半導体の知識もほとんどありませんでしたが、上司とマンツーマンで仕事を進めるうちに、多少なりとも詳しくなってきていると手応えを感じています。

顧客へのプレゼンテーションなども、私自身が行うわけではありませんが、競合他社の製品情報をWebサイトなどで得て、自分なりに自社商品のPRポイントを見出すなど、下調べをするように努めています。少しずつでも知識を増やし、メインの営業担当として顧客へ提案する際に役立てていきたいです。

目下の目標は、営業担当として独り立ちすることです。営業部の在籍期間としては1年未満ですが、入社2年目ということもあり、自信を持って顧客との商談に臨むことを目指しています。

任される業務が増えたとしても、すべてを自分で抱えるのではなく、イレギュラーな依頼を受けた際には営業部の上司、先輩社員の皆さん、SCM部門や製造部門とも連携を取りながらしっかり対応できるようになりたいです。ルネサスのさまざまなネットワークを活用して、会社に貢献できる営業となるのが目標です。