グローバルな環境かつテクニカルな側面から 法務のプロフェッショナルとして支える

私は元々フィリピンのテクノロジー企業に在籍しており、主に取り扱っていた業務はフィリピン国内の契約に関するものでした。数年ほど働く中で、よりグローバルな環境で、かつ、よりテクニカルな側面から法務のプロフェッショナルとして働きたいと考え、転職活動を始めました。

私はテクノロジー法（ここでは技術・産業分野を問わず、テクノロジーに関連する法分野を包括的に示します）に関心があったため、ルネサスの法務職に興味を持ち、応募しました。私が学んだテクノロジー法の知識を、ルネサスの自動運転技術などに対する法務的な実務に生かすことができると考えたため、このポジションが魅力的に映りました。

現在の私の部門の役割は、Contract ReviewとGeneral Legal Supportに大別できます。前者は、文字の通り日英での各種契約のドラフト、レビュー、交渉を指します。関連ワードを挙げると、NDA、ソフトウェアライセンス、IPライセンス、売買契約などです。後者は顧客が社内となる業務が多いです。例えば、知的財産、情報保護、競争法などを絡めた、既存または新製品に関連する法的課題に対する法的アドバイスの提供を行っています。契約条件、社内コンプライアンスなどに関する社内ガイドラインの立案や整備も後者は包括しています。

私が一番気に入っているのは、ルネサスに導入されている社内システムです。事業部門から法的書類のレビューが要求された際には、法務部門による確認と契約内容の交渉後、事業部門の承認を経て署名が行われます。この一連のサイクルがシステム上に記録されるため、事業部門も法務部門も今どの段階なのか知ることが容易で、かつ漏れなく対応することが可能になります。このシステムのおかげで、細々したプロセス管理ではなく本来のドラフトレビューの業務に集中することができるため、私の作業効率が以前の会社よりも上がっていると感じています。

私が所属するチームには、日本、韓国、米国のバックグラウンドをもった同僚が在籍しているため、多様な価値観に触れることのできる環境です。さらに、ルネサスは各国に拠点を設けているため、それぞれのローカルの法務部門の社員と業務のやり取りを行う機会も多く、とてもエキサイティングな毎日を送っています。転職活動の際にイメージしていたグローバルをまさに体現できています。

また、周囲の方々のサポートも手厚いです。分からない部分が出てきた際には、気軽に助言を求めることができる雰囲気ですし、とても丁寧に私の不明点について教えてもらえます。そして、仕事を進める中で避けては通ることのできない失敗に対しても、失敗を次に生かすことが重要という共通のマインドがあるので、変に恐れることなくチャレンジしやすい環境です。

完全週休二日制のルネサスでは当たり前のことですが、週末は休みなのでリフレッシュすることに時間を割いています。私は、行ったことのない場所へ旅行に出かけて、美味しいものを食べることをよく楽しんでいます。仕事を調整し有給と週末を組み合わせ、少し遠出することもあります。このようなこともできる、メリハリをつけやすい会社だと思っています。

今後の目標は、より複雑な法契約や取引など、大きなプロジェクトに携わることができ、任せてもらえるプロフェッショナルになることです。そのためにも、日々の実務や自己啓発などを通じて、もっと自分のスキルを磨いていきたいです。