半導体の進歩に合わせて、 新しい技術を世に生み出していきたい
Profile
職種 ソフトウェアエンジニア
入社 2016年
出身 電気電子工学専攻
就職活動では半導体業界に限らず、IT、建設、印刷などさまざまな業界を調べる中で、ソフトウェア開発に興味を持ち、ルネサス エレクトロニクスに入社。現在は、組込みソフトウェアエンジニアとして汎用MCUに搭載されるセキュリティIPのデバイスドライバ開発や、セキュリティ認証取得などの仕事に携わっている。趣味はハンドボール。
ルネサス入社まで
スピード感とIoTの可能性を感じてルネサスを希望
大学では半導体そのものを製造するウエハプロセスについて研究していたため、自分の経験を生かすことができるハードウェア系の職種をぼんやりと希望していました。しかしながら、就職活動では半導体業界に限らず、さまざまな業界を調べる中で、その気持ちが変化していきました。もっとスピード感のある仕事、つまり、自分の仕事が市場に直結する仕事に就きたいと思うようになりました。その当時はパソコンだけでなく、家電やオフィス機器、テレビなどがインターネットとつながるIoT技術が注目を浴びており、その分野で先進的な取り組みを行っていたルネサスで働いてみたいという気持ちが芽生えたからです。
入社後は、これまで学んだことのないソフトウェア開発の知識をゼロから学ぶ日々でしたが、当時の日記を読み直すと、新しい知識を吸収する喜びと興奮に満ちており、充実した日々を過ごしていたことがわかります。経験を重ねてきた今でも仕事へのモチベーションが湧き上がってくる、大切な宝物です。
仕事のやりがい
工夫を重ねて作り上げたソフトが市場の製品になるうれしさ
IoTを実現するには、極小化し、かつ性能の高いMCUが欠かせませんが、パソコンで動いていたソフトをMCUに移すには、さまざまな工夫が必要です。いくら性能が高くなったといってもMCUのメモリの容量はパソコンには劣るため、それぞれの機能を実装するかしないかという取捨選択が重要になります。また、インターネットにつながっているので、セキュリティに関してもMCUが搭載される環境に応じて適切な機能を実装して、悪意ある攻撃を防がなければなりません。
そうして苦労しながら作り上げたソフトがさまざまなメーカーの製品に採用され、市場で発売されているのを見ると、自分の仕事に大きな手応えを感じます。展示会では、自社の技術を使用したデモ機を作り来場した方々に体験していただくのですが、じかに意見を聞くことができ、やりがいを感じます。
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新しい技術は日々刻々と生まれていますので、担当する業務において、社内で取り扱う人が少ない技術を用いることもあります。
私が入社2年目でFIPS140-2 (※1) というセキュリティ認証規格の取得という大役を任された際にも、社内で参考にできる情報が少ない状況にありました。全体のスケジュール感覚すらつかむことが難しく、ひとりではなく上司にも積極的に協力を仰ぎ対応して乗り越えました。この経験によってセキュリティに関する自身のスキルに自信を深めることができたという意味で、とても貴重な経験でした。
今後は、最新版として更新されたFIPS140-3の認証取得にも関わり、セキュリティについての知識やスキルをさらに磨いていきたいと思っています。また、MCUを制御するプログラム作成の技術を身につけて、社内の人から頼られる存在にもなりたいと考えています。
今後の目標
10年後の世界にインパクトを与える製品作りが醍醐味
これは上司がよく話していたことですが、半導体技術の進歩によってMCUの性能が向上しているため、パソコンで流行した技術がおよそ10年後に組込みの世界でも流行するという傾向があります。MCUの性能は今も上がり続けていますから、次の10年では現在流行しているEコマースによる決済機能も実装できるようになるかもしれません。例えばプリンターのインクなど、消耗品の購入をパソコンなどを介さずとも、それぞれの機器から直接購入できるような未来が待っているかもしれません。
私自身がこのような業務に携わっているため、世の中にインパクトを与える製品作りに携わることの醍醐味を日々感じます。これからもさまざまな知識やスキルを身につけて技術者として前進していきたいです。
脚注
※1 FIPS140-2
Federal Information Processing Standard (米国連邦情報処理規格) のこと。暗号モジュールセキュリティ強度を検証するための規格。現在、最新版のFIPS140-3が制定されている。
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