大学では半導体そのものを製造するウエハプロセスについて研究していたため、自分の経験を生かすことができるハードウェア系の職種をぼんやりと希望していました。しかしながら、就職活動では半導体業界に限らず、さまざまな業界を調べる中で、その気持ちが変化していきました。もっとスピード感のある仕事、つまり、自分の仕事が市場に直結する仕事に就きたいと思うようになりました。その当時はパソコンだけでなく、家電やオフィス機器、テレビなどがインターネットとつながるIoT技術が注目を浴びており、その分野で先進的な取り組みを行っていたルネサスで働いてみたいという気持ちが芽生えたからです。
入社後は、これまで学んだことのないソフトウェア開発の知識をゼロから学ぶ日々でしたが、当時の日記を読み直すと、新しい知識を吸収する喜びと興奮に満ちており、充実した日々を過ごしていたことがわかります。経験を重ねてきた今でも仕事へのモチベーションが湧き上がってくる、大切な宝物です。