就職活動の際、ルネサスの会社説明会で同じ大学のリクルーターと出会い、このような話を聞きました。
「今の世の中はもちろん、これから先の未来に至るまで、半導体が関わらないサービスや製品はない。消費者には見えないところで、ものすごい数の半導体が使われているんだ」。
大学では半導体の素材に関する基礎研究を行っていましたが、自分の研究が世の中に役立っていることを実感できる会社を希望していたため、その話には大いに触発されました。自分の進路を決定づけた出来事だったと思います。
大学での専攻は物性分子工学で、半導体の素材に関する基礎研究を行う。その半導体が市場でどのように役立っているかを知りたいと思い、ルネサス エレクトロニクスに入社。現在はウエハプロセス技術エンジニアとして、半導体の製造コスト削減のミッションに取り組んでいる。
就職活動の際、ルネサスの会社説明会で同じ大学のリクルーターと出会い、このような話を聞きました。
「今の世の中はもちろん、これから先の未来に至るまで、半導体が関わらないサービスや製品はない。消費者には見えないところで、ものすごい数の半導体が使われているんだ」。
大学では半導体の素材に関する基礎研究を行っていましたが、自分の研究が世の中に役立っていることを実感できる会社を希望していたため、その話には大いに触発されました。自分の進路を決定づけた出来事だったと思います。
私の今の仕事の主なミッションは、半導体の製造コストを削減することです。
半導体の製造には、何百にもわたる工程があり、それぞれに異なる材料や技術が用いられています。これらを改良することによって、製造にかかるコストを削減することを目指しています。
コスト削減というと、新しいことができないイメージがあるかもしれませんが、そのようなことはありません。なぜなら、単にコストを削減すればいいわけではなく、その品質を落とさず削減することが大前提となるからです。これまで使用していた材料を変更し製造工程を見直していく中で、改良と評価を繰り返していきますが、製品不良の発生を伴うようなコスト削減は絶対に許されません。
例えば、自分がある工程の改良を行なった後で製品の不良が発生した場合、その原因が自分の改良にあるのか、それとも別の要因にあるのか、判断するのが困難な場面がよくあります。
その際は年齢や役職などに関係なく、各工程を担当する社内の専門スタッフや社外の有識者などに臆さず話を聞きにいく行動力が求められます。まるで、推理小説に出てくる探偵が、犯人を捜すために聞き込み調査をするようなものです。苦労を重ねて原因究明に至った際には大きな達成感があります。
製造コストの削減は、製品の利幅を増やすというだけでなく、その製品を世の中に広く普及させることや、次世代製品の投資にもつなげられるという点で、とても重要なミッションだと思っています。
これまでは既存製品に携わることが多かったのですが、今後は新製品開発にもゼロから関わっていきたいと思っています。
このようなマインドは、「エンジニアあるある」ではないでしょうか。ゼロからイチを生み出すような事業を提案できるスキルを身につけることが、今の私の課題と言えるかもしれません。特に近年は、開発過程や製造プロセスに人工知能を利用しようとする動きがあるため、そこに加わって効率を向上させるなど、今までできなかったことを実現していきたいと考えています。
ルネサスで働く中で常日頃から感じることは、自分の仕事が国という枠組みを超え、グローバルに影響を与えているということです。新しい技術が次々と生まれていく中、それらを吸収して、今後の半導体技術の進歩に貢献していきたいです。
Daily schedule
評価実験が主な仕事です。評価内容が多いと一日中実験していることもあります。するべきことが終われば帰宅しますが、自分自身のスキルアップのための勉強や、終わらなかった業務がある日は会社に残ります。